支配者・董卓に、曹操、劉備ら反董卓軍が決起。
最強の武将・呂布は裏切りの果てに処刑される!
後漢末期、校尉の曹操は、独裁政権を築いていた董卓の暗殺を試みるが失敗に終わり逃走する。辛くも故郷へと辿り着いた曹操は兵を集め、袁紹率いる反董卓軍に参加。そこには、劉備、関羽、張飛もいたが、身分の低い3人は冷ややかな目で見られていた。しかし、董卓の養子で、圧倒的な武力を誇る呂布に、劉備、関羽、張飛の3人が立ち向かい、反董卓軍を勢いづかせるのだった。激戦が繰り広げられる中、董卓は献帝に長安遷都を強制し、洛陽を焼き払って逃走する。董卓を洛陽から追い払ったと祝う反董卓軍の者たちを見て、曹操、劉備、孫堅らは失望し、反董卓軍は空中分解してしまう。長安でも悪事を働き続ける董卓に対し、朝廷の重臣である王允が、呂布と董卓に歌伎の貂蝉が見初められたことを利用し、“美人の計”と“離間の策”を合わせた“連環の計”を実行。呂布に董卓を葬らせることに成功する。機に乗じて曹操は献帝に許昌遷都を提案。献帝を影で操り、勢力を拡大していく。一方、董卓を殺した後、各地を転々としていた呂布は、劉備から徐州を奪って支配していた。しかし、計略に疎く、人を束ねる力のない呂布は、部下たちに捕らえられ、曹操によって処刑されるのだった。
最強の武将として語り継がれる呂布の物語が、第18話までの最大の見どころと言えるだろう。赤壁の戦いにおける“連環の計”と区別するために“美女連環の計”とも呼ばれる策略によって、呂布は董卓を殺害することになる。王允が養女の貂蝉を使って呂布を騙したわけだが、本作では貂蝉が本当に呂布を愛してしまう。悪役として描かれることの多い呂布の悲恋が、本作をドラマチックに盛り上げている。